・フリーランスに挑戦するにあたって好スタートを切りたい!
・会社員のうちにやっておくべきことはあるの?
この記事ではこんな悩みが解決できます。
本記事の要点
- フリーランスになるために必須な2種類の手続き
- フリーランスになる前にしておくべき7つの準備
- フリーランス前に決めておきたい3つのこと
- フリーランスで仕事を獲得する5つの方法
本記事の執筆者
さっこー(@sakko1878)
「フリーランスに挑戦したいけど何から始めれば良いのかわからない」とお悩みの方へ。
フリーランスは会社と違って誰もやり方を教えてくれないので、いざフリーランスになろうとしても始め方がわかりませんよね?
そこでこの記事では、フリーランスの始め方を3つのステップで紹介しています。
これからフリーランスとして活動する予定の場合はぜひ参考にしてください。
自由に働けることが魅力の「フリーランス」とは?
フリーランスとは、特定の企業に所属せず、自分の能力を使って稼ぐ業務形態です。
会社員と違ってすべてが自己責任になってしまいます。
「自分で行動しなければ一切稼げない」というのがフリーランスの大きな特徴です。
管理能力が問われる一方で、フリーランスは働いた分だけお金になります。
会社だと時給制になっていることが多いので、どれだけ本気で働いても収入は変わりません。
しかし、フリーランスは仕事をたくさんこなせば、作業した分だけのお金が手に入ります。
あらためてフリーランスのメリット・デメリットをまとめると以下のようになりました。
フリーランスのメリット・デメリットを一挙公開!
メリット
- 会社員より稼ぐことも可能
- 働く場所を選ばないので通勤時間がゼロになる
- 好きな時間に働けて休める
- 仕事相手を選べる
- 人間関係のトラブルが大幅に軽減される
- スキルがあれば年齢に関係なく働ける
- すべて自分で行う必要があるのでスキルがアップする
デメリット
- 仕事量や収入が不安定になりがち
- 社会的な信用が弱まる
- 確定申告を含む諸手続きを自分でする必要がある
- 相談相手がいないので孤独になりやすい
- 自己管理能力が必要
フリーランスは文字通り自由に働けるので、いつ働いて・いつ休んでも問題ありません。
平日に休むこともできるので、プライベートの時間も自由に調整できます。
その一方でフリーランスは自己責任なので、しっかりと自己管理できなければ続けられません。
程よく休んで仕事することが大切です。
フリーランスの職業は主に5つある
一言にフリーランスといっても職業はさまざまで、主に以下の職業があります。
フリーランスの職種
- ITエンジニア
- クリエイティブ
- ライター
- 接客
- 運営
フリーランスの場合は会社と違って兼業しても問題ないので、複数の職業を請け負うこともできます。
ただ、特定の仕事をしないとスキルが伸びづらいです。
まずは気になる仕事をピックアップして、そこから厳選していくと良いでしょう。
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始め方1.フリーランスになるために必須な2つの手続き
まず、フリーランスになるにあたって必ずすべき2つの手続きがあります。
必須の手続き
- 健康保険の切り替え
- 年金の切り替え
健康保険や年金は会社に所属していると、すべて会社で支払ってくれます。
しかし、フリーランスは健康保険や年金を自分で支払わなければいけません。
健康保険や年金はATMから支払えるので簡単ですが、その前に市役所で手続きをする必要があります。
では、手続きの方法や必要書類などを解説していきますね。
手続き1.健康保険の切り替え
会社に入社していた場合は、会社の健康保険から国民健康保険に切り替えましょう。
国民健康保険に必要な手続きは以下の通りです。
国民健康保険の切り替えに必要な書類
- 今まで加入していた健康保険の資格喪失証明書(国民健康保険に切り替える場合)
- キャッシュカードまたは通帳
- 通帳使用印
- マイナンバー
- 窓口に来る方の本人確認書類
上記の書類を持って、市区町村役所の「健康保険窓口」へ向かって手続きすれば完了です。
手続き2.年金の切り替え
会社に所属していた場合は厚生年金から国民年金に切り替える必要があります。
国民年金の切り替えに必要な書類
- 年金手帳、または基礎年金番号通知書
- 退職日を証明するもの(離職票、健康保険資格喪失証明書、退職証明書など)
- マイナンバーカード(なければ身分証明書)
- 印鑑
- 通帳
- クレジットカード
上記の書類を持って、市区町村役所の「国民年金担当窓口」で手続きしましょう。
国民健康保険も国民年金も市区町村役所で手続きできます。
必要書類も似ているので、手間を減らすためにも1日で終わらせるようにしましょう。
始め方2.フリーランスになる前にしておくべき7つの準備
国民健康保険と国民年金の切り替えが終わったら、以下の項目も確認した方が良いです。
チェック項目
- 住宅ローン契約
- 事業用クレジットカード作成
- 事用口座開設
- 開業届の提出
- 確定申告の準備
- 事業用メールアドレスの取得
- 保育園や学童関係の規定をチェック
7つの項目は必須ではありませんが、必要性があればフリーランスになる前に準備した方が良いです。
いざフリーランスになって手続きしようとしても「不安定だから」という理由で手続きできなくなります。
では、それぞれの項目に分けて詳しく解説していきますね。
準備1.住宅ローン契約
フリーランスになると住宅ローンの契約が難しくなります。
住宅ローン契約の条件
会社員の場合
- 就業歴が2年以上
- 前年度の税込み年収が300万円以上
フリーランスの場合
- フリーランス歴が2年以上
- 直近2年間の平均年収が300万円以上の「所得」
経歴の2年と年収の条件は大きく変わりませんが、フリーランスの場合は所得で査定されます。
所得とは収入から経費を差し引いた額です。
たとえば、フリーランスで310万円の収入、20万円の経費が発生していると所得が290万円になるので住宅ローンを組めません。
住宅ローンを組む予定の場合は、比較的ハードルが低い会社員のうちに契約しておきましょう。
準備2.事業用クレジットカード作成
以下の理由からフリーランスがクレジットカードの審査に通るのは難しいと言われています。
理由
- フリーランスは収入が安定しない
- フリーランスになって間もなくは収入が少ないとみなされる
- 仕事の実績がない場合は信頼されない
クレジットカードの審査では支払能力や社会的信用が重視されるので、収入が不安定なフリーランスは不利です。
一方で会社員は毎月安定した収入が入るので、比較的審査に通りやすくなっています。
クレジットカードはフリーランスの仕事で使う経費の支払いに必要です。
クレジットカードがないと仕事に困るので、もしクレジットカードを持っていない場合は会社員のうちに契約しておきましょう。
ちなみに、クレジットカードは個人で使うものと事業で使うものに分けた方が良いです。
仕事用とプライベート用に分けることで確定申告の手間が減りますよ。
準備3.事業用口座開設
フリーランスとして働くにあたって事業用口座は必須です。
口座がなければお金を振り込んでもらえません。
ただ、個人用口座を作るにあたって審査はないので、会社を辞めた後に手続きしても大丈夫です。
もし口座を作っていない場合は、この機会に事業用の口座も開設しておきましょう。
個人用と事業用を分けることで確定申告が楽になりますよ!
準備4.確定申告の準備
会社員の場合、確定申告は会社で行っていたので不要でしたが、フリーランスは確定申告も自分で手続きする必要があります。
あらためて確定申告の意味をわかりやすく言うと以下の通りです。
確定申告とは
- 1年で得た儲け(所得)に対して発生する税金(所得税)を自分で計算して精算する手続きのこと。
- フリーランスの場合は年間所得(1年で稼いだ収入から諸経費を引いた額)が48万円以上で必要。
- 白色申告と青色申告の2種類がある
白色申告の特徴
- 手続きがシンプルでわかりやすい
- 特別控除を受けられない
- 赤字を繰り越せない
青色申告の特徴
- 最大65万円の特別控除がある
- 赤字を3年間繰り越せる
- 家賃や電気代を経費にできる
- 必要書類が多いので記帳が複雑
シンプルにまとめましたが、以前まで会社で働いていた人が「いきなり自分で確定申告しろ」と言われても厳しいですよね?
たしかに自分の力だけで確定申告するのは簡単ではありませんが、今や知識がない初心者でも確定申告できるサービスもあります。
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準備5.開業届の提出
フリーランスは開業届も提出する必要があります。
開業届とは個人事業を開始したことを税務署に知らせる書類です。
申請は無料で、事業を開始してから原則1か月以内に提出する必要があります。
実はフリーランスが開業届を必ずしも提出する必要はありませんが、開業届を出すことで最大65万円の特別控除を受けられる「青色」で確定申告できるようになります。
そのほかにもメリットはあるので、フリーランスとして生きていく場合は、早めに開業届も提出しておきましょう。
開業届については「Webライターが開業届を出して個人事業主になる5つのメリットや申請方法を解説!」で解説しているので、必要書類や書き方などを含め参考にしてください。
準備6.事業用メールアドレスの取得
フリーランスのやり取りはメールで行うことが多いです。
すでにGmailのようなメールサービスを利用していると思いますが、仮にプライベートと仕事用のメールが混ざるとわかりづらいですよね?
個人用と仕事用のメールを分けていないと、大切な仕事のメールを見逃す可能性もあります。
フリーランスにとっては、メールでの迅速なやり取りが必須です。
メールチェックの見逃しを防ぐためにも、メールは個人用と仕事用で分けておきましょう。
事業用のメールを作る場合はYahoo!メールやGmailなどで問題ありません。
準備7.保育園や学童関係の規定
お子様がいる場合の話ですが、フリーランスになる前には保育園や学童関係の規定も要チェックです。
保育園や学童によっては、親の就業状況で子どもを預けられるかどうか変わってきます。
フリーランスの場合は正社員と条件も異なるので、場合によっては子供を預けられません。
「フリーランスになった途端子どもを預けられなくなった」という事態になる可能性もあるので必ずチェックしておきましょう。
保育園や学童の規定については自治体の担当者に聞けば答えをもらえます。
お子様がいる場合は健康保険や年金の切り替えの際に聞くようにしましょう。
始め方3.フリーランスになる前にした方が良い3つのこと
諸手続きを終えたらいよいよフリーランスとして働く準備を整えていきます。
チェック項目
- フリーランスの職種を選ぶ
- 自宅の作業環境を整える
- 目標を定める
続いて3つの準備について解説していきます。
ポイント1.フリーランスの職種を選ぶ
すでに決まっていることも多いと思いますが、フリーランスになるためには職業を選ぶ必要があります。
フリーランスで稼げる職種はさまざまですが、以下の職業であればスキルなし・未経験でも挑戦しやすいです。
おすすめの職業
- Webライター
- ブロガー・アフィリエイター
- Youtuber
- インフルエンサー
- プログラマー
- Webデザイナー
- 動画編集者
7つの職種があって難易度も異なりますが、個人的なおすすめの職業はWebライターです。
Webライターはパソコンを操作するスキルがあればすぐに稼げます。
最初の方は稼げる額が多くありませんが、スキルを積んでいくことで月収30万円以上稼ぐことも可能です。
どの職業か悩む場合は「フリーランスを目指す人におすすめの職業7選!未経験・スキルなしでもOK」を参考にしてください。
「フリーランスを目指す人におすすめの職業7選」には、未経験の私がいきなりフリーWebライターになって稼いだ1年分の収入も公開していますよ!
ポイント2.自宅の作業環境を整える
職種を決めたら、その仕事ができる環境に自宅を整えていきましょう。
フリーランスでパソコンを使う場合は、最低限以下の環境が必要です。
フリーランスに求められる作業環境
- 作業に耐えられるパソコン
- パソコン道具
- 安定したWi-Fi接続
- 必要があればデスクと椅子
基本的にパソコンが使える状態であれば問題ありません。
しかし、動画編集やプログラミングの場合はスペックの高いパソコンが必要になります。
既存のパソコンでは負荷に耐えきれない可能性もあるので気を付けましょう。
ポイント3.目標を定める
フリーランスで成功するためには、日々の目標が大切です。
たとえば「今日はここまで進める」「1日で5,000円稼げるようになる」といった目標を決めましょう。
目標を定めずに働くとダラダラしがちなので要注意です。
また、目標を決めるときは高くしすぎてはいけません。
「初心者だけど今月中に20万円稼ぐ」といった目標は無理があります。
無理な目標はモチベーションの低下にもつながるので危険です。
毎日継続して働くためにも、最初の方は十分にクリアできる目標を立てると良いですよ!
日々の目標をこなしていくと自信が増し、スキルも向上するので成長スピードが上がります。
さしあたって、フリーランス初心者は「毎日働くこと」を目標にするのがおすすめです。
初心者にとっては続けることが最大の壁なので、まずは「続けられない」壁を突破しましょう。
フリーランスが仕事を獲得する5つの方法
フリーランスの始め方を整えた後は実際に働いていきます。
フリーランスは自分で仕事を取りに行く必要がありますが、以下の方法を用いるのが一般的です。
仕事の取り方
- クラウドソーシングを利用する
- SNSの求人に応募する
- 知人の伝手を利用する
- フリーランスエージェントに登録する
- 求人サイトから応募する
では5つの項目を具体的に紹介していきますね。
方法1.クラウドソーシングを利用する
スキルなしや未経験など実績のないフリーランスにはクラウドソーシングがおすすめです。
クラウドソーシングとは、インターネット上で業務を外注するサービスを指します。
クラウドソーシングの流れをわかりやすく解説すると以下の通りです。
クラウソーシングでは仮払い制度を採用しているのが特徴です。
仮払い制度とは、支払われるべき報酬をクラウドソーシングで預かって、納品が完了した後に支払われる制度です。
仮払い制度があるおかげで、我々フリーランサーはタダ働きを防げます。
また、クラウドソーシングは大量の案件を取り扱っています。
初心者向けから上級者向けまであるので、未経験の人でも仕事を取りやすいです。
これからフリーランスとして働いていく場合は、まずクラウドソーシングに登録しましょう。
クラウドソーシングには複数のサービスがありますが、中でも「クラウドワークス」と「ランサーズ」は最大手で案件数が多いのでおすすめです。
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方法2.SNSの求人に応募する
フリーランスで仕事を探す場合はSNSを利用するのもおすすめです。
SNSでも求人が募集されていて、そこから直接契約を結べます。
たとえば、Webライターの場合は「#ライター募集」と検索することで、どんな求人が出されているのかわかりますよ!
ただ、SNSで仕事する場合は相手との直接契約となります。
直接契約の場合、成果物を納品したのにお金を支払われないリスクがあります。
信頼できる人でないと裏切られる可能性があるので、経験が不足しているフリーランス初心者にはおすすめしません。
方法3.知人の伝手を利用する
前職でつながりがある場合は、過去に築いた人脈を生かすのもおすすめです。
知り合いとの契約は直接契約となりますが、知り合いなのでSNSほどのリスクはありません。
知人の伝手を利用することはおすすめの仕事探しですが、前職とはまったく違うジャンルでフリーランス活動する場合は利用できません。
ただ、これからフリーランスで活動していくと伝手ができてきます。
信頼できる人とつながれると安定して稼げるので、人脈を広げていくこともフリーランスで成功するためには大切ですよ!
方法4.フリーランスエージェントに登録する
フリーランスエージェントとは、フリーランスと主に企業をマッチングさせるサービスです。
クラウドソーシングと似た仕組みになっていますが、フリーランスエージェントはより上級者向けのサービスとなっています。
スキルが求められる分、報酬が高いのでクラウドソーシングより稼ぎやすいです。
未経験やスキルなしからフリーランスに挑戦する場合は利用できませんが、フリーランスエージェントの存在も覚えておくと良いですね。
方法5.求人サイトから応募する
フリーランスの仕事はIndeed(インディード)のような求人サイトでも募集されています。
基本的に経験者しか募集していないのでスキルは必要ですが、報酬も高いのでスキルがある場合におすすめです。
まとめ.フリーランスの始め方がわかったらすぐに行動しよう
フリーランスの始め方について紹介してきました。
本記事のまとめ
- まずは市区町村役所で国民健康保険と国民年金に切り替える
- 現在会社員の場合はローンやクレジットカードなどの契約を確認する
- どの職種でフリーランス活動するか決める
- クラウドソーシングに登録して仕事探しする
現在、会社員をしていてフリーランスになる場合は、健康保険と年金を切り替えましょう。
まだ会社員の場合は、あわせてクレジットカードや住宅ローンなどの契約もしておいた方が良いです。
フリーランスになるとクレジットカードや住宅ローンの審査が通りづらくなるので気を付けましょう。
諸手続きを終えた後は、フリーランスの職種を決めます。
職種はさまざまな種類があるので、最初は気になるものから挑戦してみると良いでしょう。
最終的に挑戦できそうな仕事を1~2本に絞るのがおすすめです。
職種を決めた後は仕事を探していきますが、まずはクラウドソーシングで実績を作りましょう。
クラウドソーシングなら初心者向けの仕事もあるので、スキルのない人も仕事を探しやすいですよ!
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